業務用食品容器は本来、飲食店や惣菜店などの事業主に向けて販売される消耗品です。量産に適した素材が使われている他、デザインも機能性を重視していることから家庭的な温もりを求める人には不向きと言えますが、一方で使い捨ての物が多く、衛生管理の点については非常に優れているのも事実です。また、洗浄による水の浪費や洗剤が原因の水質汚染などを回避できることから、一般家庭で業務用食品容器を使うケースが増加しています。業務用食品容器は軽量で扱いやすい物がほとんどなので、家庭でもそのまま使うことは可能です。

複数枚を重ねてもあまり場所を取らないほど薄く作られている物が多いので収納時に困ることはありません。反面、市区町村によってはごみ出しルールが厳しく定められ、使用済みの食品容器をそのまま捨てることができない可能性があります。そのため、購入の際は素材と地域のごみ出しルールを確認し、手間がかからないようにすることを忘れてはいけません。業務用食品容器でもっとも多く使われているのがプラスチック容器です。

安価で量産ができる他、様々なデザインに加工できる利点があります。しかし、土に埋めても分解されず、地域ごとに異なるごみ出しルールに抵触しやすいのも事実なので注意が必要です。コップや皿など一部の容器は紙で作られている物がありますが、防水加工のためにビニールでコーティングされていることからプラスチックごみと同じ扱いになるケースが少なくありません。工業用でんぷんを素材にした容器は土に埋めるとそのまま分解されるのでごみ出しの手間を簡略化できますが、やや割高なので購入の際は予算に余裕を持たせる必要があります。

また、デザインもプラスチック製の容器と比べると数が少ないので汎用性に乏しいのも事実です。